東洋医学とは?東洋医学の基本と考え方


東洋医学とはいったいどのような医学なのか?

日本で取り扱われている医学には大きく分けて2種類あり、東洋医学と西洋医学があります。

病気やケガをした時などに手術や薬物療法などで治療を行う西洋医学に対して中国で発展を遂げてきた東洋医学の違いとはどのようなものかを解説していきます。

東洋医学とは?

東洋医学は仏教の伝来などと共に中国で発達した医学です。

西洋医学と東洋医学ではケガや病気に対する考え方が異なり、西洋医学ではその治療を目的としているのに対して、東洋医学ではその原因となるものを取り除き改善することを目的としています。

東洋医学の治療方法には、漢方や鍼灸、按摩や気功などを取り入れています。

東洋医学の基本

東洋医学では、人や動物が生まれながらに持つ「自然治癒力」を高めるという考え方があります。

西洋医学の手術や麻酔などを使うことなく、この「自然治癒力」を高めて本来あるべき健康の状態へと導く特徴があります。

東洋医学のメリット

伝統的な東洋医学には、西洋医学の診断でははっきりとしない原因に対して効果的なメリットがあります。

原因がはっきりと解明できない不定愁訴や女性に多い『冷え』に対して効果的なのも東洋医学の大きな特徴です。

特定の症状を治すというよりも、その原因となっているものは何か?を考えます。

東洋医学のデメリット

西洋医学では科学的なデータを元に改善へと導くことから、東洋医学では根拠がないと考えている人もいるのも事実です。

しかし、近年では漢方薬や鍼灸などのメカニズムの改善のために臨床研究等を行われていることから少しずつ解明されています。

東洋医学の考え方とは

東洋医学では、身体のバランスを重視して考えます。

身体のバランスを保つ要素には「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」を考える「気血水弁証」や五臓のバランスを整えることで身体の持つ「自然治癒力」を高めて、健康な状態へと導きます。

気血水弁証とは

生きるための気、やる気、元気の「気」と全身に血液や栄養素を送る「血」、全身を巡る血液以外の水分である「水」のバランスを考えます。

これらの3つの要素が不足していたり流れが悪いと以下のような状態となります。

「気」の状態

気虚(ききょ):気が不足している状態

【特徴】
疲れやすい
汗をかきやすい
舌の色が白っぽいなど

気滞(きたい):気が滞っている状態

【特徴】
気分が憂鬱になりやすい
お腹にガスがたまる
胸のつかえ感など

「血」の状態

血虚(けっきょ):血が不足している状態

【特徴】
めまいやふらつき
月経量の減少
爪が割れやすいなど

瘀血(おけつ):血が滞っている状態

【特徴】
月経痛や月経に塊がある
唇や皮膚の色が暗い
下半身は冷えるが上半身にはのぼせがあるなど

「水」の状態

津虚(しんきょ):水が不足している状態

【特徴】
皮膚や舌の乾燥
便秘
口の渇きなど

水滞(すいたい):水が滞っている状態

【特徴】
頭痛・頭が重たい
軟便や下痢
鼻水が出るなど
 

臓腑弁証とは

東洋医学では臓腑のバランスを診ることも重要です。臓腑弁証で見るべきポイントにつきましては簡単に解説をしていきます。

五行と五臓の関係

五行
五臓
五根

「肝(かん)」の機能

「肝は血を蔵(ぞう)す」「疏泄(そせつ)を主(つかさど)る」機能があります。

主な機能:血液の貯蔵、自律神経のコントロール

「心(しん)」の機能

「心は血脈を主る」「神を蔵す」機能があります。

主な機能:血液の循環など

「脾(ひ)」の機能

「脾は運化を主る」機能があります。

主な機能:消化・吸収

「肺(はい)」の機能

「肺は気を主る」「肺は宣散・粛降を主る」機能があります。

主な機能:呼吸

「腎(じん)」の機能

「腎は精を蔵す」「腎は水液を主る」機能があります。

主な機能:精の貯蔵

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